『零~zero~』

霊が突然現れる衝撃系の恐怖はもちろん、気がつくと霊が隣に立っていたみたいな背筋が寒くなるようなひんやり系の恐怖、常に付きまとう「もうすぐ何か出そう」という強迫観念から来る圧迫系の恐怖等、様々な恐怖をまとめて体験できます。BGMはほとんどなく、たまに流れる「かごめかごめ」の歌や霊たちのうめき声等も良い味を出します。

体力の回復はそれなりに行うことができるので、普通にアクションゲームをできるようであれば、(多少イラつくことはあっても)コントローラーを投げ出すほどの難しさではないと思います。

霊の写真を撮ることで霊たちに対抗するというシステムが斬新。また、突如現れてすぐに消える浮遊霊を撮影させるようにすることで、戦闘時以外でも常に緊張感を持つことになる点もよくできています。浮遊霊が目の前に突然現れ、パニックになることもしばしば。こちらが慌てふためく間にふっと消えていく、霊(と制作者)の底意地の悪さに心地よい悔しさを感じます。

ただ、ホラーに耐性のある人がプレイしていると、だんだんとスクープゲームに変わっていく面は否めません。また、かなり早い段階でカメラの能力をほぼ最大にまで引き上げられるため、途中からベスト・ショットにこだわる必要がなくなる点ももったいないかな、と。このゲームは、ベスト・ショットにこだわらなさすぎると、それはそれで面白みが半減してしまうように思います。

このゲームの注意点として、下手に浮遊霊の撮影やベスト・ショットに力点を置きすぎると、話がなかなか先に進まず、面倒臭さが染み出てくる可能性があります。一周目は浮遊霊にあまりこだわらずにある程度テンポよく話を進めた方が楽しめるでしょう。攻略サイト等で浮遊霊リストをチェックするのは二周目以降の方が良いでしょう。